生姜のこと
生姜畑煮に立つ福島夫妻

ふくはちファームがある長崎県島原半島。その中心に位置する雄大な雲仙岳の裾野には、広く緩やかな傾斜地が伸びています。何度となく繰り返されてきた火山活動。それによる土石流や火砕流が幾重にも折り重なった土壌は、豊富な天然のミネラル分をたっぷりと含んでいます。

私たちが育てる有機無農薬の生姜は、桃に次ぐ、もうひとつの自信作。栄養分を蓄えつつ、それを惜しみなく作物に送り届けることができる、そんなゆりかごのような土がもたらしてくれる恵みです。

たくましくて優しい土に育まれた生姜。

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地中でいわゆる有用微生物を繁殖させ、発酵状態にします。そうすると、土の表面ばかりでなくその内部まで、真っ白く色付きます。その様子はまるで、お米を酵母で発酵させた米麹のよう。さらにそこから漂う匂いは、寝かせたパン生地を思わせます。私たちが土づくりの柱としている“島本微生物農法”では、こうした微生物の塊を「土こうじ」と呼びます。大事なのは、いろんな微生物が一斉に活動している状態をつくること。そうすると、病気を寄せ付けない土になっていきます。

​微生物がたくさんの土

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10月に収穫する”新生姜”は、酢漬けなどでさわやかな辛味と柔らかい食感が楽しめます。それからひと月あまり置き、実を大きくしてから収穫する貯蔵用の”囲い生姜”。すりおろしたり、煮炊きして深みのある香りを楽しむならこちらです。それぞれに違った味わいとニーズがあり、ほかにもシロップにしたり、飲み物やお菓子の材料にしたりと、なかなかの芸達者な生姜。ふくはちファームの将来も、その商品価値を高めることで、ひと味ふた味、変わっていくと考えています。

可能性が詰まった作物だから……

新生姜
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畑に土こうじを行き渡らせたら、あらかじめ立てた計画に沿って、良質な堆肥をしっかりと撒いていきます。これができてはじめて、いろいろな外敵から作物を守りながら、必要な養分を惜しみなく与えることができる、たくましくて優しい土になります。そんな土がぎっしりと敷き詰められた畑は、生姜にとっては山と海に囲まれたゆりかごと言えます。ふくはちファームの生姜は、そうした伸びやかな環境で、香り・歯ざわりとも豊かに育っていくのです。

そこは、生姜にとってのゆりかご